蟹工船

シャバはオバマ大統領の就任式の話で持ちきりでしょうが。

こちらでは、昨日のチリモンが蟹だったからってわけじゃないですが、蟹工船の話。


去年、ブームだった蟹工船、読みましたか?



蟹工船


昔の文体だし、方言もあるので、ちょっと読みづらいかも。そのせいかマンガもかなり売れたみたいです。


蟹工船って、自身も共産党へ入党していた小林多喜二の作品ですが、虐げられた環境の中、自然発生的なサボタージュやストライキの様子が描かれ、なかなかの読み応えです。


蟹工船ブームは、蟹工船に描かれた環境と現在のワーキングプアの若者の状況が似ているということで本を売りたい書店や出版業界の販促努力のおかげで巻き起こったと思われるけど、 実際に共感する若者が多かったわけですね。


さて、蟹工船を読んだ後は、色々な疑問がわいて出ました。


蟹工船の中では、「俺達には、俺達しか味方が無えんだ。」と最終的に結束し戦う労働者がいますが、現在の実社会では、どうなんでしょうか。ワーキングプアな若者は結束し、戦うのでしょうか。戦うとすれば、どんな戦術で誰と戦うのでしょうか。


文庫本に蟹工船とともに収められているのは「党生活者」という、小林多喜二自身の共産党員としての体験をもとにした小説ですが、蟹工船ブームで共産党に入党する人は増えたのでしょうか。


蟹工船ブームによって、作者の小林多喜二を拷問し殺害した特高警察についてはどう捉えられたのでしょうか。特高警察出身で政治家に転身した者が多いこと、その2世の存在についてはどう考えられたのでしょうか。


蟹工船ブームが起こるってことは、現在の日本では「赤狩り」や「レッドパージ」といったものは無くなったと考えていいのでしょうか。


ホント、蟹工船を読むと、いろんな疑問が沸いてきます。昔はよく耳にしたけど、最近は話題にのぼらなくなった近代日本の暗い部分を思い出させてくれます。若い人は、聞いたことも無いだろうなぁ~というような話など、自分でも忘れていた話をたくさん思い出しました。そしてまた、そういった話をする機会がとんとないことにも気がつきました。


そんなわけで、蟹工船は、色々なことを気づかせてくれる本ではありました。蟹工船については、オイラの場合、義母や、地方のスナックのママさん達(ばあさん達)と色々と語っていったりするんだろうな。多分ね。




  
  

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