ユマニチュードという介護哲学

今日は、介護に関する言葉に触れることが多い日でした。
ユマニチュードとは、イブ・ジネストさんが伴侶のマレスコッティさんとともに提唱する介護哲学だそうです。ジネスト=マレスコッティ・メソッドとしてフランス各地の病院や老人施設で高く評価されているこのメソッドの具体的なアプローチは

  • 介護者は近づいたり、触れたりする時、相手の目の高さで、視線を正面から捉えるようにする
  • 介護者がしようとしていること、していることを言葉にして穏やかな口調で語りかける。(決して子供扱いしない)

などがあるそうです。

介護においては、お年寄りの人の気持ちにたって、愛情を持って接することが重要ということは、理解していても、実際にそれをやるとなると大変なものです。上手くいかない意思疎通などにより、介護側にとって問題と認識される行動をとってしまうお年寄りも多いです。介護には忍耐が必要ですが、ある意味、介護側が忍耐と感じるようでは介護の技術という点で未熟ということなのかもしれません。精神論も重要かも知れませんが、介護の現場においては実際に使える技術を普及することが必要な気がします。そうでないと介護側が暴力を振るってしまうなどという悲しい事件も減らないのではないでしょうか。

ユマニチュードという介護哲学の本質を理解し、さらに、実践的技術としてジネスト=マレスコッティ・メソッドを使用する。そういうことなのかな。



  
  

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