「マテルピスキス・アッテンボローイ」、へその緒のある魚 

オーストラリアの研究チームが、3億8000万年前の古代魚の化石の体内に、胎児とへその緒が残っているのを発見したことがニュースになっていましたね。


産経新聞の記事によると(以下、引用)

へその緒(臍帯(さいたい))で母子がつながった約3億8000万年前の 古代魚の化石が、オーストラリア西部で見つかった。母体内である程度まで子供を成長させてから出産する「胎生」が確認された最古の脊椎(せきつい)動物と なる。同国のビクトリア博物館の研究者らが、29日発行の英科学誌「ネイチャー」に発表した。

 見つかった化石は、板皮(ばんぴ)類と呼ばれる絶滅した魚類の一種で、全長約25センチ。発見場所はオーストラリア西部の古生代・デボン紀後期の地層。

 化石は保存状態が良く、体内に臍帯とつながった胎仔(たいし)、栄養をためる卵黄嚢(のう)が石化した痕跡などが残っていた。現代のサメやエイの一部と同様に、母体から胎仔に直接栄養を供給する「胎生」の生殖機能を備えていることが分かった。

 今回の発見で、脊椎動物の胎生の起源は、これまでよりも2億年ほどさかのぼることになる。


ということらしい。
サメやエイって「胎生」なんですよね。板皮(ばんぴ)類というのは、アゴを持つ初めての魚で、すべての魚の祖先と考えられているそうです。


ち なみに、この魚、人気テレビ番組でこの地層を紹介したイギリスの動物学者デビッド・アッテンボロー氏にちなんで、「マテルピスキス・アッテンボローイ」と 命名されたそうですがちょっと長い名前だよねぇ、しかもボローイって・・・まあ、そういうところにブツブツ言ってもいかしかたないでしょうがね。それにし ても、約3億8000万年前の古代魚の化石が、保存状態が良く発見されるなんで奇跡的ですよね。まれに、こういことも発生するから、考古学などの研究チー ムって夢があって、やめられないんですかね。


参考サイト : インターネット自然史博物館
  
  

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